「麹水(こうじみず)」という飲みものをご存じでしょうか?
米麹を水に浸すだけで作れる、とてもシンプルな発酵ドリンクです。
最近は「腸活」「発酵習慣」「インナーケア」といった流れの中で、少しずつ注目されるようになってきました。
実際に取り入れてみると、
- とにかく作るのがラク
- 味が主張しすぎない
- 毎日続けやすい
という点がとても魅力的。
甘酒のように甘すぎず、調理も不要なので、
「ズボラだけど体には気をつかいたい」という人にも向いています。
この記事では、
- 麹水とは何か
- どんな効果が期待できるのか
- 作り方・保存方法
- 甘酒との違い
- デメリットや注意点
- 実際に続けやすい理由
をまとめて解説します。

麹水とは?どんな飲み物?
麹水とは、米麹を水に浸して、栄養成分を抽出した飲み物です。
加熱や発酵を進める工程はなく、「水出し」に近いイメージ。
同じ米麹を使う甘酒と比べると、かなりあっさりしています。
麹水の特徴
- 甘みはほんのり
- クセが少ない
- 水代わりに飲める
- 低カロリー
- 作り方が簡単
「発酵食品=ハードルが高い」という印象をいい意味で裏切ってくれる存在です。
美容と健康にうれしい!麹水に含まれる栄養と期待できる働き
麹水が注目される理由は、米麹由来の栄養素を手軽に取り入れられる点にあります。
代表的なのが以下の成分です。
ビタミンB群
ビタミンB1・B2・B6などは、
- 疲労回復のサポート
- 代謝を助ける
- 肌や髪の健康維持
- 自律神経の安定
といった働きがあるとされています。
忙しくて食生活が乱れがちな人ほど、不足しやすい栄養素です。ビタミンB群
ミネラル類
麹水には以下のようなミネラルが含まれています。
- カルシウム
- マグネシウム
- カリウム
- 鉄
- 亜鉛
- セレン
これらは、
- 骨や歯の健康
- 血圧バランス
- 貧血予防
- 体調維持
などに関わる大切な栄養素です。
消化酵素(アミラーゼ・プロテアーゼ・リパーゼ)
米麹には30種類以上の酵素が含まれるといわれています。
- アミラーゼ:炭水化物を分解
- プロテアーゼ:たんぱく質を分解
- リパーゼ:脂質を分解
これらが働くことで、消化を助け、腸内環境を整えるサポートが期待できます。
また、酵素の働きによってオリゴ糖が生まれ、善玉菌のエサになる点もポイントです。
麹水の作り方|入れて待つだけで完成

麹水の材料(1回分)
| 米麹(生でも乾燥でも) | 100g |
| 水 | 500ml |
| お茶パック | 1~2枚 |
| ボトル | 1本 |
お茶パックは、市販の緑茶などを入れるパックです。
お茶用だと100g入らないので、50gずつ入れると作りやすいです。 出汁用の大きいサイズだと100gが一気に入ります。
作り方
- お茶パックに米麹(100g)を入れる
- ボトルに入れる
- 水を注ぐ
- 冷蔵庫で8時間以上置く
これだけで完成です。
混ぜる必要も、温度管理も不要。
本当に「入れて待つだけ」です。
保存期間と注意点(ここは重要)
保存期間の目安
- 冷蔵保存で 1〜3日以内
- 作ったその日のうちに飲むのが理想
繰り返し使える?
同じ麹は 2〜3回まで再利用可能です。
ただし、回数を重ねるごとに味は薄くなります。
3回使って、余った麹の活用法は↓こちらの記事をご参考ください!

傷んでいるサイン
以下の場合は飲まないでください。
- 強い酸っぱい臭いがする
- 明らかに異臭がある
- ぬめりが強い
安全第一で判断しましょう。
麹水は毎日飲んでいい?飲む量の目安
1日の目安は 約500ml。
一気に飲むとお腹がゆるくなることがあるため、
少しずつ分けて飲むのがおすすめです。
水の代わりにちびちび飲む感覚がちょうどいいです。
麹水のデメリット・注意点
どんな食品にも向き不向きがあります。
① カビアレルギーがある人は注意
麹は「カビ(麹菌)」由来の食品です。
アレルギーがある方は、必ず医師に相談してください。
② 味はかなりあっさり
甘酒のような甘さはありません。
「美味しい!」というより「飲みやすい水」に近いです。
③ 温めすぎはNG
70℃以上になると酵素が失活すると言われています。
冬に飲む場合は
・ぬるめのお湯で割る
・常温に戻す
程度がおすすめです。
甘酒と麹水の違い|ダイエット向きなのはどっち?
| 項目 | 麹水 | 甘酒 |
|---|---|---|
| 甘さ | かなり控えめ | 強い |
| カロリー | 低め | 高め |
| 作り方 | 水に浸すだけ | 保温が必要 |
| 続けやすさ | ◎ | △ |
| ダイエット向き | ◎ | △ |
甘酒はブドウ糖が多く、エネルギー補給向き。
一方、麹水は糖質が少ないため、ダイエット中でも取り入れやすいのが特徴です。
「甘酒を飲んで太った気がする…」という人は、麹水のほうが合うかもしれません。
コスパも優秀!続けやすい理由
米麹1kg(約1,000円前後)で、
1日500mlの麹水を約1か月分作れます。
しかも2〜3回使い回せるため、かなり経済的。
・材料が少ない
・手間がかからない
・失敗しにくい
という点も、長く続けやすい理由です。

まとめ|麹水は「頑張らない美容と健康習慣」
麹水は、
- 発酵食品を気軽に取り入れたい
- 甘酒は続かなかった
- 腸内環境を整えたい
- 美容も健康もゆるく意識したい
そんな人にぴったりの飲み物です。
派手な変化はないけれど、
「なんとなく調子がいい」が続く。
それが麹水のいちばんの魅力かもしれません。
気になった方は、まずは一晩仕込んでみるところから。
無理せず、自分のペースで取り入れてみてくださいね。


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