ここ数年、発酵食品の人気がますます高まっていますよね。
中でもよく見かけるようになったのが「麹(こうじ)」という存在。
アラフォー世代としては、
✔ 体調
✔ 肌の調子
✔ 腸内環境
このあたりが気になり始めるお年頃。
とはいえ、そのまま食べられるものではないため、いろいろな調理が必要な素材です。塩麹や甘酒なんかが有名ですね。ただ、作るとすると少々手間がかかるのが難点。できれば“がんばらずに”整えたい…そんな気持ちでたどり着いたのが 麹水(こうじみず) です!
塩麹や甘酒は有名ですが、正直ちょっと手間がかかる。
甘酒は甘くて続かないこともありますよね。
「もっとラクに、毎日続けられる方法ないの?」
そんな人にこそ知ってほしいのが、
米麹と水だけで作れる「麹水」です。
ビックリしないでくださいね? 必要な材料は、文字通り『米麹』と『水』だけ。麹の風味でほんのり甘くてクセがなく、水代わりに飲めるのが最大の魅力。
今回は、麹水の基本から、効果、作り方、注意点、余った麹の使い道までまとめてご紹介します。

麹水とは?甘酒との違いもあわせて解説
麹水とは、米麹を水に浸して、栄養成分だけを抽出した飲み物のこと。
加熱や発酵を進める必要がないため、とても手軽です。
よく比較されるのが「甘酒」ですが、違いはこんな感じです。
麹水と甘酒の違い
- 甘酒
- 発酵または保温が必要
- 甘みが強い
- 腹持ちがよい
- 食事代わりにもなる
- 麹水
- 水に浸すだけ
- 甘さはほんのり
- カロリーが低め
- 水代わりに飲める
「甘酒は好きだけど、毎日はちょっと重い…」
という人には、麹水のほうが続けやすいです。
麹ってそもそもどんなもの?
麹とは、蒸したお米に麹菌を繁殖させたもの。
日本では奈良時代から使われてきた発酵文化の代表格です。
味噌・醤油・日本酒など、和食に欠かせない存在ですよね。
米麹には大きく2種類あります。
生麹と乾燥麹の違い
米麹は「生麹」と「乾燥麹」の2種類のタイプが販売されています。
生麹
- 酵素の力が強い
- 風味がよい
- 日持ちしにくい
乾燥麹
- 保存しやすい
- スーパーで手に入りやすい
- 扱いやすい
麹水はどちらでも作れます。
筆者はコスパ重視で、業務スーパーの乾燥麹(1kg 約1,000円)を使用しています。

麹水を飲むと何がいい?期待できる働き
米麹には30種類以上の酵素が含まれていると言われています。
主な働き
① 腸内環境を整える
酵素の働きでオリゴ糖が生まれ、善玉菌のエサになります。
② 消化を助ける
- アミラーゼ:炭水化物を分解
- プロテアーゼ:たんぱく質をアミノ酸に分解
- リパーゼ:脂質を分解
消化の負担が減ることで、疲れにくさにもつながります。
③ 美容サポート
- ビタミンB群
- 食物繊維
- アミノ酸
これらが含まれており、肌や代謝を内側から支えてくれます。
「劇的に変わる!」というより、
なんとなく調子が安定する感じがアラフォーにはちょうどいいです。
麹水の作り方と甘酒との違いについては以下の記事も参考にしてみてください!

麹水の作り方
麹を入れて待つだけ。本当にこれだけで魔法のような麹水のできあがりです。
用意するもの
- 米麹(生でも乾燥でも) 100g
- 水 500cc
- お茶パック 1~2枚
- ボトル 1本
お茶パックは、市販の緑茶などを入れるパックです。
お茶用だと100g入らないので、50gずつ入れると作りやすいです。 出汁用の大きいサイズのパックだと100gが一気に入ります。
ボトルは、米麹と水が入るサイズであればOK。私は1リットル程度入るお茶用のボトル(麦茶ポットっていうんですかね?)に入れて作っています。
米麹は板状のもの、パラパラとほぐされている乾燥タイプ、生麹タイプのどれを使っても大丈夫です。
作り方
- 米麹をお茶パックに入れる
- ボトルに水と一緒に入れる
- 冷蔵庫で8時間ほど置く
これだけで完成です。
混ぜる必要も、温度管理も不要。
「ズボラでも続く発酵習慣」なのが麹水の最大の魅力。
しかも、米麹は2〜3回くり返してつかうことができます。
麹は、買った時に100gずつパックに入れておくと、それ以降はお水の量を測るだけでOK! これが、めんどくさがりな私でも続いている理由です。 (甘酒は途中でかき混ぜたり温度測ったりするので挫折しました…)
麹水は何日もつ?保存方法と注意点
ここ、意外と検索されているポイントです。
保存の目安
- 冷蔵保存で 24時間以内に飲み切るのがおすすめ
- 作り置きはNG
- 常温放置はしない
雑菌が増えやすいため、
「毎日作る or 1日で飲み切る」が基本です。500mlで作ったら、1日で飲み切る!を目標に水分補給してくださいね。
ちなみに、私は他の方のようにボトルの煮沸消毒まではできてませんが、これまでのところは傷んだ経験はありません。とはいえ、推奨はできないかな。
麹水は毎日飲んでいい?飲む量の目安
1日あたり 約500ml が目安。
一気に飲むとお腹がゆるくなることがあるので、少しずつ分けて飲むのがおすすめです。
私はこんな感じ👇
- 朝コップ1杯
- 仕事中にちびちび
- 夜は残ったら
水代わりに取り入れる感覚がいちばんラクでした。
麹水のおすすめアレンジ
そのままでも飲みやすいですが、味に飽きたらアレンジも◎
- 炭酸水+はちみつ+レモン
- しょうが少々をプラス
- 豆乳や牛乳で割る
- 冬はぬるめに温めて(※70℃以下)
特に、冬は温めて飲みたくなりますが、高温にすると酵素が失われる点だけは注意してください。
実はすごい!麹水はスキンケアにも使える
麹には「コウジ酸」という成分が含まれており、
メラニン生成に関わる酵素の働きを抑える作用があるとされています。
酒蔵の人の肌がきれい、という話も有名ですよね。
麹水は、
✔ コットンに含ませて化粧水代わり
✔ 手や首に軽くなじませる
といった使い方もできます。
ただし、これらの利用方法でも、雑菌の繁殖は禁物です。その日に作った麹水を利用し、常温で放置することのないようにして必ずその日のうちに使い切ってください。
余った麹の使い道|捨てずに最後まで活用
麹水は2〜3回繰り返し使えます。さらに、役目を終えた麹も、まだ使い道あり。
ズボラな私にもできる3つを厳選しました。
① お風呂に入れて「麹風呂」

2〜3回目の麹水を作り終わったパックを、そのまま湯船へ。
しっとり感が出やすく、入浴剤代わりになります。
②スムージーに入れる

豆乳・バナナ・青菜などと一緒にミキサーへ。
加熱しないので酵素も活きたまま。 ただし、ブレンダーにかけずに混ぜるだけだと、ちょっと固めのつぶつぶ感が気になるかもしれません。
③ご飯と一緒に炊く

ご飯を炊くときに、お水と一緒に残った麹も入れちゃいましょう。 麹は、ずっとお水に浸していたものなので、白米を入れた分のお水の量で炊くのがちょうどいいかな。
あとは炊き加減には炊飯器の性能や好みが関わってくるので、ご自身で良い分量を編み出してください。 ちなみに、炊くと60度以上の熱が加わるので、酵素の力はなくなってしまいます。
ただ、栄養素がゼロになるわけではないので、捨てるよりは断然おすすめです!
こんな人に麹水は向いています
- 甘酒は好きだけど毎日は重い
- 体調管理をゆるく始めたい
- 腸内環境を整えたい
- 水をあまり飲めない
- 忙しくて手間はかけられない
- アラフォー以降で体の変化を感じている
ひとつでも当てはまったら、試す価値ありです。
まとめ|「頑張らない健康習慣」にちょうどいいのが麹水

麹水は、
- 作るのが簡単
- 味がやさしい
- 続けやすい
- アレンジ自由
という、かなり優秀な発酵習慣。
甘酒のように「よし、飲むぞ!」と気合を入れなくても、
ただの水感覚で取り入れられるのが最大の魅力です。
アラフォーになると、
「効くかどうか」の前に、まず「続けられるかどうか」が大事なポイント。
無理せず、気負わず、
自分のペースで麹の力を取り入れていけたらいいですよね。
よかったら、今日から一緒に“ゆる麹生活”始めてみませんか。


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