ここ数年、発酵食品の人気が高まっています。中でも、その栄養分に注目が集まっている「麹(こうじ)」。しかし、そのまま食べられるものではないため、いろいろな調理が必要な素材です。塩麹や甘酒なんかが有名ですね。ただ、作るとすると少々手間がかかるのが難点。
そんな中、手軽に始められるのが「麹水」です。 必要な材料は、文字通り『米麹』と『水』だけ。麹のほんのりとした甘みが水に移っていて、さっぱりと飲みやすいので無理なく飲み続けられます。
麹に含まれる多くの栄養素が溶け込んでおり、これだけで手軽に麹の栄養を取ることができるなんて驚きです。 今回は、麹水の活用法と、余った麹の使い道にフォーカスしてお伝えします。

麹ってそもそもどんなもの?
麹は、食品発酵に有効なカビを中心とした微生物を繁殖させたもので、さまざまな種類があります。こうじの最古の利用の記録は奈良時代で、日本では古くから味噌作りや酒造りに利用され、経験的に健康によいことが知られていた食品です。そして、お米に麹菌を繁殖させたものが米麹です。
米麹は「生麹」と「乾燥麹」の2種類のタイプが販売されています。生麹は発酵させた、そのままの麹のこと。 一般的には酵素を出す作用が強いとされていますが、水分を含むため、雑菌に弱いという弱点もあります。そのため、今は、水分を飛ばし日持ちするようにした乾燥麹もスーパーなどで売られています。ちなみに、麹水を作る際は、生タイプ・乾燥タイプどちらを使っても構いません。手に入りやすいものを利用してみましょう。
麹を摂ると何がいいの?
米麹から出る酵素は、細かく分類すると30種類以上。 いずれも、からだによい影響を及ぼすと言われています。
まず、酵素によって生み出されるオリゴ糖はビフィズス菌を増やし、腸内環境を整えます。 米麹は繁殖するときに、炭水化物、タンパク質、脂質を分解する酵素を出します。
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アミラーゼ群の酵素によって、炭水化物が糖に分解されます。
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血糖値の上昇が緩やかになったり、腸内の善玉菌を増やします。
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プロアテーゼ群の働きによって、タンパク質はアミノ酸に分解され、それにより老化予防や疲労回復の効果が期待できます。
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さらに脂質を脂肪酸に分解するのがリパーゼ群。中性脂肪やコレステロール値を低下させる働きがあると言われています。
このうえに、代謝を高めるビタミンB群や、腸内環境の改善に役に立つ水溶性・不溶性食物繊維も含まれているとのことで、美容や健康に気を使っている方にはうってつけの食品ですね。 発酵食品の力が見直されるのも良くわかります。

麹水の作り方
麹を入れて待つだけ。本当にこれだけで魔法のような麹水のできあがりです。
用意するもの
- 米麹(生でも乾燥でも) 100g
- 水 500cc
- お茶パック 1~2枚
- ボトル 1本
お茶パックは、市販の緑茶などを入れるパックです。
お茶用だと100g入らないので、50gずつ入れると作りやすいです。 出汁用の大きいサイズだと100gが一気に入ります。
ボトルは、米麹と水が入るサイズであればOK。私は1リットル程度入るお茶用のボトル(麦茶ポットっていうんですかね?)に入れて作っています。
米麹は板状のもの、パラパラとほぐされている乾燥タイプ、生麹タイプのどれを使っても大丈夫です。
米麹は2〜3回くり返してつかうことができます。
用意した麹をお茶パックに入れ、ボトルに入れたら8時間程度待つ。 はい、完成! 麹は、買った時に100gずつパックに入れておくと、それ以降はお水の量を測るだけでOK! これが、めんどくさがりな私でも続いている理由です。 (甘酒は途中でかき混ぜたり温度測ったりするので挫折しました…)
麹水を飲むタイミング&おいしいアレンジ
一度に500ml程度ができるこうじ水。1日にどのくらい飲んだらいいのでしょうか?
1日に飲む量は1回で作る500mlがちょうど目安になります。
一度に飲むとお腹が緩くなることもあるので、こまめに分けて飲むといいでしょう。
生活スタイルに合わせて、朝晩に分けてもいいですね。 ちなみに私は、保冷できるボトルに入れて、オフィスに持ってってます。 そのまま、お水みたいに飲んでもおいしい麹水。
逆に味が薄くて…という方は、同量の炭酸水と割ってハチミツや生姜を絞って飲むのもGOODです。 冷える夜には温めてミルクココアなどに混ぜるなどアレンジしても◎。ただし、麹は70℃以上になると酵素が失われてしまうので、温める際には温度に気を付けてくださいね!
飲むだけじゃない!スキンケアにも使える、麹水
なんと、麹水は飲むだけでなく、化粧水代わりにも使えます。
麹の中の『コウジ酸』という成分に、メラニンを生成するチロシナーゼという酵素を抑制する働きがあるそうです。酒蔵の杜氏さんの肌が美しい…日本酒をベースにしたスキンケア商品なんかもあったりしますよね。
麹水を手に取って、肌に塗れば化粧水になります。飲むだけでなく、身体の外からも美容への効果が期待できるなんて嬉しい限り。
ただし、これらの利用方法でも、雑菌の繁殖は禁物です。その日に作った麹水を利用し、常温で放置することのないようにしてくださいね!
最後まで使い倒す!余った麹の活用法
2〜3回使って麹水の役目を終えた米麹。そのまま捨てるのはもったいない…! 最後の最後まで活用できちゃいます。
1)入浴剤にして、お肌すべすべの麹風呂

2〜3回目の麹水を作り終わったパックを、そのままお風呂へ。入浴剤として活用できます。
先に化粧水代わりの利用法でお伝えしたように、麹の成分によって肌がキレイに。
2)ドリンクやスムージーに入れちゃう

ドリンクやスムージーに入れると、生のままなので麹の酵素を壊さず、酵素の恩恵を受けることができます。
個人的には、豆乳や牛乳とバナナ、あと葉物野菜を一緒にブレンダーにかけてグリーンスムージーにして飲むのがおすすめです。 ブレンダーにかけずに混ぜるだけだと、ちょっと固めのつぶつぶ感が気になるかもしれません。
3)ご飯と一緒に炊く

ご飯を炊くときに、お水と一緒に残った麹も入れちゃいましょう。 麹は、ずっとお水に浸していたものなので、白米を入れた分のお水の量で炊くのがちょうどいいかな。
あとは炊き加減には炊飯器の性能や好みが関わってくるので、ご自身で良い分量を編み出してください。 ちなみに、炊くと60度以上の熱が加わるので、酵素の恩恵はなくなってしまいます。
ただ、栄養素がゼロになるわけではないので、捨てるよりは断然おすすめです!
このほかにも、鍋に入れたり煮物に入れたり…などの活用法もありますが、 ・3日に1回、100gの麹水を作った後の麹が生産される。まぁまぁ大量。
やっぱりなるべく加熱しない方がいいよね、 という理由から、上記の3つの活用法が無理なく使える方法かな〜と個人的には思ってます。 ちびちび使っても、また3日後には新しい使い終わった麹ができるからねw
まとめ

今回は、麹水の良いところと、作り方、アレンジ方法、余った麹の使い方について紹介しました。
発酵食品の中でも、注目度の高い「米麹」。
甘酒も好きなんだけど、甘さとお腹いっぱいになる感じで、続けるというよりはたまに飲むって感じの嗜み方です。 その点、麹水は食事の邪魔もせず、本当に効果があるの?ってくらいお水に近い味わい。 続けるなら断然こっちだな〜と、麹水生活を続けてます。
この記事を読んでくださったあなたも、ぜひ、無理なく麹の力を美容と健康に役立てていただけたら嬉しいです。 一緒に頑張りましょう〜!
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